安部若菜さんからのメッセージ
安部若菜さんは本作について、「爽やかで、甘酸っぱくて、切ない。」と語っています。主人公の鳴海と同じように、自身も恋愛や青春を描くことが得意ではなかったと明かしつつ、「こんな私でも瑞々しい青春を感じられる物語を作りたい」という思いから本作を執筆したとのことです。
「青春を思いきり感じたい方はもちろん、『青春か……』と少し敬遠してしまう方にも、ぜひ一度手に取っていただけたら嬉しいです。きっと『学生のうちに読んでよかった』もしくは『あの頃に戻りたい』と思ってもらえるはずです。」と読者へのメッセージを寄せています。高校生からアイドル活動を始め、恋愛とは縁遠い人生だったという安部さんが、「こんな恋愛が世界のどこかにあればいいな」と願いながら鳴海の日常を描いた、特別な作品です。
物語のあらすじ
物語は、冴えない高校生・鳴海大和のクラスに、大阪から南奈海が転校してくるところから始まります。南は「握手をしたら人の心が読める」という不思議な能力を持ち、鳴海は戸惑いながらも、その天真爛漫な姿に次第に惹かれていきます。鳴海が小説を書いていることを南に打ち明けると、南は「私を主人公にした小説を書いてほしい」と依頼します。二人が創作について語り合う時間は楽しい一方で、クラスメイトと打ち解けていく南に、鳴海は自分とは違う立場だと複雑な思いを抱きます。
しかしある日、南から「20歳まで生きられない」と告げられ、鳴海は彼女の人生を小説にしようと決意します。創作活動を通して心をかよわせる、眩しくて熱い奇跡のラブストーリーが展開されます。
電子書籍限定のアナザーストーリーも
『描いた未来に君はいない』は、紙の単行本と同日の2026年3月2日(月)に電子書籍版も配信されます。電子書籍版には、巻末にアナザーストーリーが挿入されるという限定特典が用意されています。紙媒体では読めない特別な物語を体験できるため、電子書籍での読書を検討している方には嬉しい特典でしょう。配信の有無や開始日などの詳細は、配信予定日以降に各電子書籍ストアで確認できます。
また、各店舗では以下のような限定特典も用意されています(特典はそれぞれ限定の内容です)。
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Amazon:安部若菜による朗読音声(一部)
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紀伊國屋書店新宿本店:特別限定カード
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HMV&BOOKS onlineおよびHMV各店舗:特別限定しおり
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TOWER RECORDS:特別限定ポストカード(書き下ろし小説付き)
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TSUTAYA:特別限定ポストカード(書き下ろし小説付き)
※各特典は数量限定のため、上限に達し次第終了となります。一部店舗では取り扱いがない場合があります。
著者プロフィール
安部 若菜(あべ わかな)さんは大阪府出身で、NMB48のメンバーとして活動しながら、関西大学を卒業しています。執筆活動にも力を入れており、これまでに『アイドル失格』や『私の居場所はここじゃない』といった著書を発表しています。幼少期から読書に親しみ、書店で好きなだけ本を買うことを趣味としています。近年では短歌にも関心を持ち、イベントや番組にも出演。「100通りの楽しみ方ができるアイドル」として、ゲーム、料理、小説、落語、投資など幅広い分野に挑戦し続けています。
書籍情報
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書名:描いた未来に君はいない
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著者:安部若菜
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発売:2026年3月2日(月)※電子書籍同日配信
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定価:1,600円+税(1,760円)
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体裁:四六判並製 単行本
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ISBN:978-4-04-116296-5
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初出:「小説 野性時代」2025年5月号~11月12月合併号、特別編集 2025年冬号
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発行:株式会社KADOKAWA
関連リンク:
https://kadobun.jp/feature/readings/entry-148478.html

