みなさんは子供時代、何に興味がありましたか?ふとしたことが、今につながっていることはありませんか?実は子供のころの体験が今の仕事につながっている・・・そんな方はいませんか?
幼少期のエピソードが人生に与える影響は、私たちが想像する以上に大きいものです。一見些細に思える出来事が、実は現在の価値観や人生の方向性を形作っているケースも少なくありません。
幼少期の出来事が今の自分をつくっていることも!
例えば、私自身の経験を振り返ると、小学校時代の同級生との出会いが障害者や児童養護施設出身をはじめとする、今の就労弱者への関心につながっています。
小学校入学後に出会った同級生は、今思えば重度の知的障害のあり、言葉を話すことはできませんでした。しかし、運動神経がとても高く、かけっこでは誰よりも早く走り、私は彼のことを「すごい!」と思っていました。
同じクラスの、心臓に持病があった同級生はとても心の優しい子でした。
中学生時代に訪れた児童養護施設では、同年代でも様々な境遇にある人たちがいることを感じられました。社会の複雑さと支援の必要性を実感する貴重な機会だったと思います。
中学生時代、社会科の先生が授業中にふと言っていた「本当は優先席なんて必要ないんだよ」という言葉は今も心に残っています。
私は子供時代から振り返ってみて、上記のようなことが今につながり、自分をつくっているんだと実感できました。
みなさんも、思い出してみると、きっとエピソードがたくさんあると思います。
幼少期のエピソードを丁寧に掘り起こしていくと、自分の価値観や行動の源泉が見えてくるものです。
自分ではそんなに意識していなかったような出来事でも、ふと思い返してみると、実は関係があったかもしれない、と思うようなことがあるはずです。
エピソードに触れることでその人を知る
そして、そういうエピソードを聞くことで、周囲の人やお客さんは、あなたという人に触れることができるのです。人に触れると、距離が縮まり、関係性が深まります。
例えば、企業の経営者が自身の幼少期のエピソードを語ることで、その会社の理念や方針がより深く理解されることがあります。創業の動機や経営姿勢、得意分野などが、幼少期の体験と結びついて語られると、聞き手の心に強く響くのです。
書籍の執筆も、このような自己開示の効果的な手段の一つです。著者の人生経験や価値観に触れることで、読者との距離が縮まり、信頼関係が築かれていきます。これは単なるビジネス戦略ではなく、人と人とのつながりを深める貴重な機会なのです。
書籍づくりの効果の一つはこのようなことにあります。
著者に触れることで、その人がどのような経験をしてきた人なのか、
どのような思いで会社を立ち上げたのか、
どのような経営姿勢を持っているのか、
得意な領域はなんなのか、
そういったことに触れることで、信頼度がグッとアップします。
ビジネス面のメリットはもちろん大切ですが、まずは、幼少期を振り返り、今にどうつながっているかを見てみましょう。
思い出すと自分事ながら、感慨深いものがありますし楽しいですよ!
ぜひやってみてください!
まとめ:平凡に思える幼少期のエピソードが自分を形成していることもある!
多くの日本人は「自分には大した経験がない」と考えがちです。私もそうです。しかし、実際に振り返ってみると、平凡に思えた日常の中にも、今の自分を形作る重要な要素が隠れていることに気づくはずです。またそのエピソードは人から見ると劇的であったりとても感動的であったりすることも少なくありません。
重要なのは、自分の経験を過小評価せずに、素直に振り返ってみることです。そうすることで、現在の仕事を選んだ理由や、人生で大切にしている価値観が明確になるかもしれません。
ちなみに、それが感動を呼ぶか、どう評価するかは相手次第ですので、そこはあまり気にしない方が良いでしょう。
ただし、自分のエピソードがどれほど感動的か、どう評価されるかは、聞き手次第です。そこにはあまりとらわれず、まずは自分自身のために、幼少期の思い出を掘り起こしてみましょう。きっと、意外なほど豊かで感動的な物語が見つかるはずです。そして、それが他者との深い共感や理解につながる可能性を秘めているのです。