みなさんは、「出版企画書」って聞いたことありますか?出版社と通じて本を出版する際には、多くの場合「出版企画書」を作成し、企画会議で承認を得る必要があります。本記事では、出版企画書についてお伝えします。
出版企画書とは?
「出版企画書」とはその名の通り、どのような本を作ろうとしているのかの企画書です。出版も一般の会社と同じで、何か事業やサービスを立ち上げる際に企画書があり、プレゼンがあり、という感じです。出版の場合は編集者が会議でプレゼンすることになります。
そして、そのプレゼンの場で周囲を納得させるためには企画書が必要になるので、企画書もそれなりの内容にしないといけないわけです。納得させる内容=本としての面白さ、世に出す意義、売れるか、などですね。
でもこれって、この人たち(編集者)ってどこを向いて仕事をしていて、何のために何回も企画書の書き直しをさせているんでしょうか?
出版企画書は誰のためのもの?
出版企画書って結局何のため、誰のためにやっているかというと、とても疑問です。出版したい人のためを思って企画書を書き直させているつもりが、編集者が、自分がプレゼンしやすいようになっていたり、会社(会議)のウケがよさそうな内容になっていたり、
著者の思いではなく売上が望める出版(企画)をみていたりするだけになりがちです。まあ、出版もあくまでビジネスですからね。
売れるかどうかの話が大事だということはよくわかります。(私も一応、経営者ですので)こう言ってしまうとちょっと寂しい気もしますが・・・。(出版不況などの話についてはまた別に機械で触れたいと思います)
ビジネスとはいえ、「著者ファースト」ではないな、と感じます。
また、企画書を何回も書き直している時点で、すでに出版社や編集者のコントロール下に入ってしまっているともいえます。結局は、自分が本当に出したい本、書きたい内容ではなくなってしまう可能性があります。つまり、著者本位での出版から遠ざかってしまいます。
出版企画書より大切なもの
私は、みなさんが出したい本を出してほしいので、一生懸命に企画書を作ってもらうよりも、ご自身が何を書きたいか、なにを伝えたいかを重視しています。なぜなら、企画に落とさなくても、みなさん、もう十分に自分の中にテーマも内容もお持ちですから。存分に話してもらえれば、あとはこちらで本にします(笑)。
私は、企画書よりも、テーマ、内容を重視という感じですね。ですので、商業出版よりも自費出版のほうがオススメ、というわけです。
※補足
弊社では、売れるための本を作ろうとは思っていません。売って印税を得て、という方向けの本つくりではありません。(将来的には、弊社でお手伝いした書籍をネット販売する仕組みは作ろうと考えています。ただ、売って利益を得るというより、ネット上で入手可能な仕組みを構築する、という趣旨です)
まとめ:出版企画書は「何を書きたいか、なにを伝えたいか」を重視して作ろう
出版企画書は出版社や編集者を会議で「納得」させるために大切なものです。書籍のテーマ性、話題性、売上可能性など、さまざまな視点から出版する意味を考えます。ただし、それだけに取ら割らないことも重要です。
売れることは大切ですが、売れるためだけを考えるのはNGです。最も重要なのは、自身が何を書きたいか、なにを伝えたいか、です。自身が何を達成するために出版するのか、それを常に考えていただくことが大切です。
出版サポートコースのご案内