前回の話の続きをします。
「本を出す」=“著者”「著者になる」を餌に高額な契約で出版させようとする、
あまり褒められたものではないやり方をする人たちが使うトークとして、
下記のようなものがあります。
「売れれば印税が入りますよ!」
「本屋にご自身の本が並びますよ!」
「名前が売れることでメディアから声がかかります!」
そんなトークにはまってしまわないように、ぜひ気を付けてください。
出版すると印税は本当に入るのか?
トークの1つ目は「印税」をちらつかせるパターンです。
では、本当に印税は入るのか?
その気になる答えは・・・!!??
⇒はい。印税は入ります。
でも“売れたら”です。
当然ながら、一冊も売れなければお金になりませんし、
逆に一冊でも売れたら、それはお金(印税)が手に入るということです。
では、出版したとしてどれくらい売れたらいいのか?儲けと感じられる基準はどれくらいなのか?
はっきり言いますが、印税がガッポガッポ入ってくるのは、「ものすごく」売れた場合です。
簡単ですが計算してみましょう。
仮に著者の印税が10%として、
本の価格1,500円×印税10%=150円です。
100冊売れて15,000円。
1,000冊売れたら150,000円が入ってきます。
10,000冊売れたら150万円の印税収入になります!
ただ、夢の印税生活をするためには、毎月数千冊を売り続ける必要がありますね。
毎月5,000冊くらいは売らないと暮らしていくには厳しいかと思います。
ただ、そもそも皆さん、ご自身の本を100冊売る自信ありますか?
私は知り合いに頭下げまくったら100冊は売れるかもな~、というところです。
知り合いの経営者にメールを流しまくって、合うたびに話をして、
facebookなどのSNSで知り合いに告知して、仕事関係の人たちに義理も含めて買ってもらっても
1,000冊は無理だろう・・・という感じです。
実際にamazon Kindeで出版した経験を参考までに・・・
ちなみに、私がamazonで出版した電子書籍はダウンロード数は数百でした。参考までに。
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言い訳ではありませんが、もともと印税は全く気にしておらず、出版することが目的でした。
(出版の目的についてはまた別の機会でお話します)
まとめ:「印税生活」を夢見ての出版は非現実的。印税以外の目的を持とう
さて、話が少し逸れましたが、
「印税生活」という言葉は心躍りますが、無謀です。
出版ドリームを夢見るのは止めませんが、ほとんどの人は投資額すら回収できないはずです。
ですので、私が仕事で皆さんに出版のお話をする際は、
間違っても「印税が入ってきて儲かりますよ!」とは言いません。
それで商品(自費出版サポート)を売ったら、それこそ詐欺になっちゃいますからね。
私が出版をオススメするのは、印税以外の理由です。